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ジャンヌ・モロー逝去 
                                

女優のジャンヌ・モローが現地時間の7月31日に逝去。本国フランスをはじめ各国のメディアが一斉に報じた。1928年1月23日生まれ、89歳だった。日本では未公開の主演作品『天使の入江』(1963年ジャック・ドゥミ監督)が7月下旬から順次公開中(こちら)だった。


ジャック・ドゥミ監督/ジャンヌ・モロー主演『天使の入江』(c) ciné tamaris 1994


ジャック・ドゥミ監督/ジャンヌ・モロー主演『天使の入江』(c) ciné tamaris 1994

■イギリスの「ガーディアン紙」(デジタル版)はジャンヌ・モローがブレイクするきっかけとなったヌーヴェルヴァーグ作品はもちろん、ジャン・ギャバン主演の『現金(げんなま)に手を出すな』(54年)など初期の出演作の写真もふんだんに使って追悼した。

■アラン・ドロンやクラウディア・カルディナーレ、ブリジット・バルドーら往年の俳優らによる追悼コメントを伝えているのはフランスの「パリ・マッチ」誌(同)。
■地元有力紙「ル・モンド」(同)は、代表作10作品の映像を使ってモローを忍んだ。同紙が選んだ10作品は、
『現金(げんなま)に手を出すな』
(1954年 ジャック・ベッケル監督)
『死刑台のエレベーター』(57年 ルイ・マル監督)
『恋人たち』(58年 ルイ・マル監督)
『雨のしのび逢い』(60年 ピーター・ブルック監督)
『突然炎のごとく』(61年 フランソワ・トリュフォー監督)
『エヴァの匂い』(62年 ジョセフ・ロージー監督)
『小間使いの日記』(63年 ルイス・ブニュエル監督)
『黒衣の花嫁』(68年 フランソワ・トリュフォー監督)
『海を渡るジャンヌ』(91年 ロラン・エヌマン監督)
『クロワッサンで朝食を』(2012年 イルマル・ラーグ監督)
女優としての70年近いキャリアの中、代表作を中心に後期作品までバランスよく選んでいる印象を受けた。

■早々に、複合的かつ厚みのある特集を組んだ同紙は、歌う女優としてのモローにもスポットを当てている。なかでもよく知られているのがフランソワ・トリュフォー監督×ジャンヌ・モロー主演『突然炎のごとく』の挿入歌として使われた「つむじ風」。彼女自身の歌のほか1995年のカンヌ映画祭オープニング・セレモニーのときの映像も紹介されている。この年の審査員長だったモローをトリビュートするのは、歌う女優の後輩格ヴァネッサ・パラディ。同曲を壇上でパラデイが歌い、客席から見上げるモローがそこに絡んでゆく趣向。いまとなっては貴重な映像となった。

(2017年8月6日 NorikoYamashita)



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